【講演会】母校で後輩たちに講演しました

11月29日(火)に母校の信州大学教育学部附属長野中学校で講演しました.集まって下さったのは後輩の中学生たちと保護者・先生方のおよそ1000人.会場はホクト文化ホールの大ホール.ここの会場は以前,県民文化会館という名前でしたが,まだその名前だった頃にも一度,大ホールの舞台を踏んだことがあります.実に今から36年前,僕がクラシックバレエを習わされていた頃,東京の松山バレエ団の皆さん方と一緒に踊らせてもらったことがあるのです.クラシックバレエを習っていた小学生が高校では応援団の団長になり,大学では空手道部に入り…,という紆余曲折の詳細はいつかまたどこかで.

今回の講演タイトルは「君は何のために学ぶのか?~ブラックホール・宇宙の始まり・時空と次元,そして世界を面白がる方法としての物理学~」としました.これまでで最長.「先生なんていうのは基本喋りたがり.だから授業では『何を言うか』より『何を言わないか』の方が重要.割愛こそ腕の見せどころ」ということは自分でも講演中に話しましたが,後輩たちということもあり,「この1000人と,この場で,この形でもう一度会えることはないと思うと,どうしても伝えたいことが溢れてしまって割愛できなかった.今からする話は量も質もとんでもないものになるけれども,全身で浴びて欲しい.大丈夫,僕の話は面白いから(笑)」と「言い訳」をして,語りまくりました.いつだって,どんな機会だって一期一会なんですが,この日は「先輩のわがまま」を大目に見てね,というわけですね.

途中に中学生たちから寄せられた質問は痛快なものばかりでした.役にたつ・立たないに関連したような「しょうもない」質問など一つもなく,宇宙物理学に関する(なかなか高度な)質問はもちろん,「解けないかもしれない謎に挑戦し続けるのはなぜですか?」といった,こちらの生き方を問うものがほとんどでした.「子どもにこそ『子どもだまし』をやってはいけない」とは学生たちにも常々言ってきたことですが,この日も真摯に,そして丁寧にひとつひとつ答えていきました.

最後には「僕の,今日の,この時点での『自分は何のために学ぶのか』」を3つ上げて終わりました(それが何なのかはこれもまた別の機会に書きたいと思います).中学生たちが食い入るようにこちらを見つめ,最後の拍手がなかなか鳴り止まなかったことに「少し先を歩いている先輩として,最低限の役割は果たせたかな」と安堵しました.つい先日,生徒たちの感想を先生が送って下さったのですが,熱い感想と心温まる感謝の言葉に涙が溢れてきました.お引き受けして良かったと心から思いました.

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