夢の叶え方

僕はもう40歳だが,子供の頃想像していたような自分には全然追いついていない。だから「自分のことすら成し遂げられていない半人前の自分が,人様に対して何が出来るんだ」と思ってきたのだが,その考え方が間違っていることに遅ればせながら気が付いた。
子供なら「人のことを世話する前に自分のことを出来るようになるべきだ」というのは当然だ。しかし僕は一応立派な「大人」だし,自分のことを成し遂げていないといっても別に他人に迷惑を掛けているわけではない(もちろんいろんな方にお世話になっているが)。
ここで言っている「自分のことすら成し遂げていない」というのは,自分の人生における自己実現についての話で,僕がそれを成し遂げようが成し遂げまいが,特に誰かが困るということのないことである。そういうことについて「まだ自分のことを成し遂げていない」というのは,言い換えれば「だから自分のことを先にやらせてくれ」という身勝手で狭量な考えだなとようやく気が付いたのである。そして,それがなかなか成し遂げられない理由が,私欲だからなのではないだろうかとも思う。
この手の「自分の夢」というのは,これを実現したら人様に手を差し伸べられるようになるとか,これまでの恩を返せるようになるとか考えるべきものではなく,自分のことを一旦は脇に避けておくことで,むしろいつの間にか実現していくものなのではあるまいか。未熟な自分はひとまず見ないようにするしかない。
自分の夢ばかり気にしてるようなケチな人間には面白いことなんか何も起きない,という実に当たり前のことなのだが,恥ずかしながらこの歳でようやくわかってきた次第である。

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Kobayashi Shinpei / 小林晋平 Website

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